解離症 | 用賀こころのクリニック 用賀駅北口から徒歩1分の精神科
解離症
自分の心が不安定となり、自分としてのまとまりがなくなる状態をいいます。感覚、知覚、感情、記憶、行動など様々な自分自身だけがもつ固有の脳の機能がありますが、それらの繋がりが乱れることによって起きるとされています。
例えば、音楽を聞いたまま、学校や仕事から帰ってくると、ふと気づくと家にいて、その間のことを覚えていないようなことがありますが、それらは正常解離と呼ばれます。しかし、自分の身体から離れたところに自分を感じる、背後に人がいる気配や視線を感じる、自分の頭の中から人の声が聞こえる、地に足がついていないような感じがする、覚えているべき記憶がなくなっている、周囲と自分の間に膜や隔たりを感じる、というような症状が続いていて、それが日常生活や社会生活に影響している場合もあります。
原因としては、自分の心に受けた大きなショックであることが多いのですが、それを自覚できる方もいれば、自覚できない方もいますし、あえて自分の心を守るために思い出さないようにしている方もいます。
解離症の有病率は1-3%とされています。
多彩な症状から、他の精神疾患に間違えられることもあり、治療が難渋する方もいらっしゃいます。専門医にかかることが大切となりますので、ぜひお早めにご相談ください。
表面的な症状を和らげるための最小限の薬物療法を行うとともに、カウンセリングを通して、自分の心に向き合う方法をとることもあります。自分の意思で、直したいという気持ちを持つことが解離症では特に大切な目標となります。